第17章 卒業検定

 そして、いよいよ卒業検定だ。
今日は木曜日なので当然会社はサボりなのだ。
検定開始時間は10:00からだが9:00には教習所に着いて完熟歩行していた。幾度と無く繰り返したイメージトレーニングを現実に少しでも近づける作業だ。

 アッと言う間に10:00になり卒業検定が始まった。そして、ついに私の番が来た。イメージトレーニング通りに事を進め発進だ。

 発進して直ぐ確認を忘れた。ヤバイ。方向指示器を出すのが遅れた。ヤバイ。次は鬼門の一本橋だ。検定中止を避け、いつもより速いスピードで渡ってしまう。恐らく7〜8秒位だろう。

 この結構早い時点で点数を使い果たしたであろう事は容易に想像出来た。仕方が無い、こうなったら実戦練習に意識を切換よう。ありがとう安心パック

 その後は大した問題も無く、ゴールに辿り着いた。試験官から試験結果のレクチャーを受けた。覚えられない位言われ続けた。だめだなこれは、と諦めモードに突入だ。

 そして教官室の前でポツンと座っていると向こうからとんでもなくイカツいオサーンが来た。その筋の人かも。ヤバイこっちに来るなよ。ウワ〜横に座りやがった。アチャ〜話し掛けて来よった。アレッ普通やん。
話を聞くと建築関係の会社の親方らしい。しまった想像してしまった。このイカツい親方が教官に怒られているところを。吹き出しそうだ。

そしてこの親方、結構オネーちゃん達の人気者らしく、次から次へと検定を終えたオネーちゃんがやって来た。ここはハーレム?

 興奮冷め遣らずと言う事なのか、皆様ハイテンションだ〜。対照的にローテンションの人もいる〜。そして驚いたのはオネーちゃんネットワークの凄さだ。誰と誰が付き合ってて誰と誰が夫婦で、あの子はあの教官がお気に入りだとか私には想像を絶するネットワークだ。

インターネットより凄いのだ

宴も酣となったころ、合格発表が始まった。半ば諦めていたが、なんとか親方共々合格していた。よかった〜。


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