第13章 9時間目

 この時間はシミュレーター教習だ。教習開始早々3人の教習生が教官に呼ばれシミュレーター教室までカルガモ移動だ。

 部屋に入ると、ゲ−ムセンターに有るようなヤツがド〜ンと一台置いてある。
 その横の椅子に腰掛け、教官と暫しの雑談の後シミュレーター教習についての説明を受けた。

 まずは右のオサーンからだ。私は2番目なので、どんな風になるのか興味津々で見ていた。でも、トップはやはりキツイようで少しして人身事故を起こしてしまった。

 次はいよいよ私の番だ。中々凄いトラップだ。普通あんなヤツおらんやろと思わせるトラップだ。「逝きたいのか?このクソガキ〜〜」と言うような感じ。

 2番目だったお陰と私のスーパーテクニック(嘘です)で次々とトラップを抜けていく。

 いかん酔って来た。気持ち悪い。早く終わってくれ。いっその事ワザとトラップに引っ掛かってやろうか。画面はいつのまにか高速道路を走っている。幾度かのトラップを私のスーパーテクニック(もうええって?)で抜け、そろそろ完走かと思われたその時、道のド真中に障害物ハケーン。
車線変更しようにもバックミラーに車が写っている。八方塞だ。仕方ないので障害物ギリギリで交わす事にした。
(さすがやね。俺。)
でも、ちゃんと避けたつもりだったが、ドカーンでした。でも凄く嬉しかった。何故ならば、酔いが限界近く来ていたからだ。
後1分やっていたら多分悲惨な事に・・・。
(シミュレーター教習にはバケツは必需品!)

 そして左のオニイチャンだ。次から次へと、いかれたトラップをクリアして行く。やりおった完走だ。シミュレーターを下りた後の彼の誇らしげな顔が嫌だ。(笑)

でも、彼は気持ち悪くならなかったのだろうか?
不思議だ。


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